ねこねここねこー8
寒くなった
毎日、本当に寒い。くろっぴも、まん丸くなって眠っている事が増えてきた。学校のちゃぽくんは、連日元気に、猫パトロールに出かけるが、帰ってくると、雪で濡れた体を、ストーブの前で、丹念に舐めている。学校は、夜は閉鎖されるので、本当に冷え込むことだろう、と、電器座布団を置いた。・・・ちゃんと、そこで眠っている・らしい。数日前、閉める時間になっても、帰ってこなかった事があって、翌日は、先に来て、ドアの前で待っていた。かなり寒かったらしく、その日は、パトロールにも出ず、ひたすら眠っていた。子供たちが縄跳びをすると、いちいちじゃれついて、こどもたちは、文句を言いながら、笑っている。結局、その後、猫じゃらしに終始してしまったが・・・。いつも、猫と、兄弟のようにじゃれあって、子供たちも、ちゃぽくんも、連日、とても楽しそうだ。
くろっぴは、というと、ストーブのせいで、牛乳を飲み残すと、すぐに「ヨーグルト化」してしまう。・・・見たら、それも、舐めていた。腐ったのでも無いから、勝手に飲ませている、いい加減な・・・もとい、鷹揚な、飼い主である。もちろん、他の餌も、ちゃんとあげているから、ね。
2002年11月18日 21:45
↑天使の寝相
・・起きれば、悪魔!
↑校庭、凍ってます。

おいでませ
↑みんなでブロック遊び
不思議
先週末、久々の二連休だった。金曜に、同僚と、正月休みの話をした。なんと、9連休になるのだ、という。嬉しいけれど、ちゃぽくんは、寂しいだろうね。誰かが、預かってくれると、一番良いんだけど。ちゃぽくんのテリトリーの範囲内に、誰かが居ないかなぁ。時期が時期だけに、お外では、凍っちゃいますもんね。そうよねぇ、寒さも厳しいから、暖房の無い室内だと、水が凍って、飲めなくなりますよね。そうそう、餌だって、缶詰は凍りますよ。おこた(こたつ)のある、ぬくぬくした正月を、迎えさせてやりたいですよね。なんとか、ねぇ。
ちゃぽは、小首を傾げて、まるで、二人の会話を聞いてでもいるようだった。
その夕方、父兄が子供を迎えに来て、開けた戸口から、ちゃぽはひょいっ、と飛び出した。また、いつもの「猫パトロール」だろう、閉める時間には、帰ってくるさ、そう思って、放って置いた。
ところが、六時になっても、ちゃぽは姿を見せなかった。ま、金曜だから、明日はまた来るよね。そう話し合って、鍵をかけた。
土曜日、二回学校に行ったが、二回とも、ちゃぽを見つけられなかった。日曜にも、二回行ったが、やはり、空振りだった。以前の(事故)事が思い出されて、胸が痛かった。
ところが。 月曜、登校すると、同僚がにこにこ、ストーブの足元を指さす。ちゃぽが、長く寝そべっていた。
ねぇ、センセ、ちゃぽ、ここに、生徒から、入れてもらったみたいですよ。先に来て、机の上で待っていて、わたしがストーブを点けようとしたら(マッチを落として着火する、旧式の大型ストーブ)、ちゃぽくんったら、(ストーブの上に)上がって、一緒に覗き込むんですぅ!わたし、ビックリしちゃって、落っこちるかと思って、『いやぁ〜、ちゃぁ〜ぽ〜ぉっ!』って、思わず声を出してしまいましたよぉ〜。
くすくす、まだ笑っている同僚を見ながら、わたしは、ちょっと真剣な顔で、言った。 もしかすると、この前、長いこと留守にするのは可哀相、って話をしたから、ボクは一人でも大丈夫だよ、って、アピールしたかった、とかでは・・・無いでしょうねぇ? すると、同僚は、きゅっ、と真面目な顔になって、え、ちゃぽなら、あり得ますね、と答え、ちゃぽに向かって、呼びかけた。 心配するから、居てくれた方が、良いんだよぉ、ちゃぽ。
少し薄汚れて帰ってきたちゃぽは、お腹が横に張り出すくらい、たくさん食べて、ミルクを飲んで、満足したのか、午後いっぱい眠りこけていた。雨は、一日中止まなかったが、教室は相変わらずにぎやかだった。
2002年11月26日 1:54
最近の定位置。
悲しい通告
今日、役場の係長が来て、渋い顔で通告した。
「今後、猫に、中で餌を与えてはいけない。」
誰かから、苦情の電話があったのだ、という。野良猫に、餌を与えている、と。
ちゃぽくんは、午後一番に、餌も食べずに飛び出したっきり、夜になっても帰ってこなかった。何かの事情を察知してでもいるように・・・。この、寒い夜空を、いったい、どこで眺めているものやら。一日中、冷たい雨が降っていた、というのに。
もともと、いじめられていたところを、保護したのだった。ここの小学校の子供が、石や木ぎれをぶつけて、遊んでいたところを、叱って、保護したのが、始まりだった。最近も、帰ってこなかった時、うちのクラスの子が、「○○ちゃんたちが、石をぶつけていた。」とか、「××クンが、棒でぶっていた。」とか、教えてくれる。わたしのえんま帳には、しっかり、そのことを記してある。帰ってきたちゃぽくんの、背中やお腹に、泥がこびりついていた事も、ある。飼い主の居ない猫には、決して、住み良い町では無いのが、無性に悲しい。ちゃぽくんの大きさから推測するに、おそらく、初めての冬だろう。今まで、ぬくぬく暮らしてきたちゃぽくんは、この先、どうなっていくのだろうか・・・。課長に、もらい先を探してくれるように、頼んであるのだが、それも、色好い返事は来ないままだ。
餌も、ミルクも、自前で出していた。外に(餌を)出しておけば、もっと強い猫や、野良犬のたまり場になってしまって、もっと危険になるのは、目に見えている。となれば、それも、早々に止められるだろう。
人間だったら、バカでも、ちょんでも、犯罪者でも、保護されて、暖かい冬を過ごせる・というのに、猫に生まれたばっかりに、何も悪いことをしていない、こんなに賢い子でも、寒空に追い出されるのだ。
世の中の、猫より体の悪い輩共を、恨めしく思う、真夜中。
2002年11月29日 22:32
くろっぴの災難
昨夜、いつものようにお風呂場に来ていたくろっぴ。シャンプーをしている間に、姿が見えなくなった。脱衣室のドアも開けっ放しなので、また、どっかに潜り込んで、遊んでいるのだろう、と、気にもせず。歯ブラシをくわえてきたら大きいうち、と、こっちも、かなり大まかな判断。
洗面器のお湯を抱えて、それでも、一応は辺りを見回し、良しっ、居ないな?と、安心して、肩から「ざんぶっ」と気持ちよく浴びたら、真後ろから「ぴぃやぁ〜ぉ!」と、変な声。
ま・まさか?と振り返ったら、なんと、くろっぴ、わたしの真後ろで、ぴったり背中合わせになって居たようで、頭から、見事に水浸しになってしまって、情けない顔で「何すんのぉ〜?」とでも言いたげに、しょぼん、と、わたしを見上げていた。あまりに突然の出来事に、逃げるのも忘れて・・・。
すぐに、タオルで拭いてやったが、その後も、もそもそ、蓋の上で、体中を毛繕いしながらも、わたしに向けられる、不信のまなざし・・・。先日、落っこちた時のようには逃げまくらなかったのは、濡れてもそんなに怖くない、と、一つ学習したのだろう。
布団に潜って、眠りに入る時、くろっぴ、ったら、まるで、「仕返し」のように、がんじっ!と、わたしの右腕に、おもいっきりかじりついたのでした。じんじん、痛かった。
ごめんなさい・・・。
2002年12月6日 13:13
興味津々、猫のヒゲ
昨日の朝、庭の手水鉢が、すっかり凍って、表面が盛り上がっていたので、大慌てでトンカチとノミを持ち出し、カチカチコンコン、静かに割って、底に、仮死状態になっていた金魚を救出。しまった、二〜三日温かかったから、気を抜いた。「ダメかな?」とも思ったんだが、何しろ、液体窒素で凍らせてからでも、蘇生するほどの生命力を信じて、バケツに、氷のかけらも2〜3個入れて、新しい水を入れ、様子を見る事にする。金魚は、いきなり五度以上水温を上げると、死んでしまうから、そこがやっかい。ピクとも動かない金魚を気にしつつ、職場へ。
今朝になって、流し元でくろっぴが、わたしを呼ぶ。なぁに〜?と、行ってみたら、金魚さんたち、すいすい泳いでござる。おぉ、良かった、助かったか!・・・・・と、指で水をかき混ぜて、ご挨拶。もう、五年ものの金魚さんたち、わたしに慣れて、寄ってきた。それまで、じぃっとわたしの顔を見ていたくろっぴ、まな板に乗って、「ボクもやるぅっ!」と、水に手を入れ、くるくるかき混ぜて、その手をぺろぺろ舐め、また、くるくる。ヒゲを全部前に向けて、口元が「ぷっくり」して、愛らしい。あはは、と見ている所へ、やってきた母が 「何してるのっ!金魚を、猫の餌にするの?」 って大声で怒鳴ったもんだから、わたしも、くろっぴも、ビックリ仰天。あぁ、そうだった。くろっぴは猫で、金魚は魚だった、って、間抜けな事を考えていたら、続けて母の一言。「また、新しい猫を、連れてきたの?」
へっ?と、くろっぴを見たら、しっぽが「狸」になっていた・だけでした・・・。

ここで、猫をあまりよく知らない方のために、補足。
猫は、表情を、あまり顔には出しません。しかし、その「ヒゲ」と「しっぽ」を見れば、実に雄弁に、心境を語っているのが解ります。
後ろを向いたままでも、親しい人から呼ばれると、しっぽを「くいっ」と振って、返事をします。これは、かなりご機嫌な証拠です。不機嫌な時は、せわしく「ぱたぱた」振っています。考え事をしているときは、「ゆぅ〜ら、ゆぅ〜ら」振っていますし、甘えている時には、「ぴぃーん」と立てています・・・これは、母猫からお尻を舐めてもらったときのなごり・だとか。退屈していると、自分のしっぽで遊ぶ時もありますし、上に記載してある「
しっぽが狸」は、ひどく驚いたとき、です。何故か、しっぽだけが、毛羽だって、まるで「狸」のように、ぶっとくなります。長毛種は、二匹の猫が居るかと思うほど、見事にふくれます。くろっぴは、短毛ですので、まぁ、「狸」程度ですけど。
2002年12月13日 12:43
ちゃぽの優しさ(ウソのような、本当の話)
20日の仕事から帰ったら、くろっぴが居なかった。トイレも、餌も、水も、そのまま残っていたから、わたしが出かけた直後に、失踪したものと思われた。
連日、探索を続けているが、一向に動向がつかめない。寒くはなるし、雪は本格的に積もってしまって、心配は増すばかり。野良猫自体を見かけないのだから、困っている。
学校のちゃぽくんに、しみじみ話しかけた。もし、見つけたら、連れてきておくれ、家に帰るように、言っておくれ。そんなことを言っても、解らないかもしれないけど、わたしの気休めに、言っているんだから、ねぇ。
25日。ホワイトクリスマスよろしく、降り積もった雪の中を、パトロールから帰ってくるちゃぽくんを、窓からぼんやり眺めていた。後ろから、ひょこひょこ、何か、ついてくる。遠目には、よく解らないが、子猫のようだ。まさか???外へ飛び出そうとしているわたしを、めざとく見つけた子供たちは、わらわらと寄ってきた。一人が叫んだ、「あっ!くろっぴだ!ちゃぽが、くろっぴを連れてきたっ!」
焦って「そこから、動くなっ!出てきてはいけないっ!」とどなったが、もう、聞いちゃいない子供たちは、われ先に外へ飛び出した。十人以上の、大声で叫びながら走ってくる子供たちに驚いて、子猫は、きびすを返して逃げ出した。あっ、と見送るわたしは、子猫の脇腹に、茶色の色抜けがあるのを、確かに見た。・・・くろっぴじゃ無い。くろっぴは、全身しましまなんだもの。
きょとん、と、子猫の後ろ姿と、わたしたちとを見比べていたちゃぽくんは、わたしと目が合うと、にゃぁーぉ、と鳴いた。わたしは、ちゃぽくんの頭をなでながら、「ありがとう、探してくれたんだね、でも、違うみたいだったね、でも、ありがとうね。」と、ゆっくり話しかけた。ちゃぽくんは、頭をすりよせながら、ごろごろ喉を鳴らした。
昨日は、仕事納めだった。帰りがけに、ちゃぽくんは、またまた外へ飛び出したまんま、帰ってこない。もしかしたら、明日からの休みのことを、知っているのかもしれないし、くろっぴを探してくれているのかもしれない。
子供を迎えに来た、猫が苦手だという父兄が、ちゃぽくんに「すりすり」されても平然としているのを不思議に思って、尋ねた。「あら、猫が苦手、ってお聞きしてました。」彼女は、答えた。「うん、苦手なんやけどね、この子は、中味が人間でしょ?だから、平気なの。」なるほど、と思った。
悲しいことがあると、みんなの優しい気持ちが、すごくよく見えてきます。子供たちも、たくさん、お手紙をくれました。「先生、くろっぴが、早く帰るといいね。」「元気出してね。」「先生、大好き」
ありがとう。ありがとう。
くろっぴも、誰か、優しい人から、食べ物をわけてもらっているのかもしれません。でも、早く、帰ってきて欲しいです・・・。
2002年12月28日 16:30
さりげなく
毎日のように、探し回って、あちこちに、ひっそりと置かれている、猫の水入れや、餌を出している家を知った。優しい人は、あちこちに住んでいて、それぞれが、思い思いの方法で、猫とのコミュニケーションを図っているのも、知った。都合で、自分の家では飼えないが、野良たちの行く末を案じている人の、なんと多い、この町!ちゃぽが、いじめられていたことから、猫には、あまり優しくない町だ、と思っていたのが、違っていた。心ない人々は、ほんの一握りで、ほとんどの人たちは、温かく、思いやりあふれていた。くろっぴが居なくなったのは悲しいが、人の心に触れる機会を与えてもらった、と思った。
昨日は、探索の途中で、なんと、ちゃぽくんに、バッタリ出会って、そのまま一緒に、学校まで行って、中に入れて、餌と水と、缶詰をあげて、お留守番を頼んだ。
今日も、学校へ行って、ちゃぽくんに食べ物をやったり、トイレの掃除をして、帰り道に、神社へお参りした。(もちろん、床下も、しっかり点検。)真剣に祈った。「どうぞ、わたしに、くろっぴを返してください・・・。」 
夜。ふっと、玄関の戸を開けたら、なんと、餌入れの箱(餌が雪に埋もれないように、箱に入れておいた)から、慌てて飛び出したのは、くろっぴだった!(と、思う) くろっぴ!と、声をかけたら、立ち止まって、振り返ったが・・・・一歩踏み出したら、後ずさって、逃げてしまった!きっと、何か、怖い目にあったのだろう。でも、生きているのなら、いつかは帰ってくる。薄汚れて、毛艶も悪くなっていたが、夜なので、黒い子猫は、ハッキリとは見えないから、だけど、名前に反応したのは、くろっぴに違いない。その瞬間、思わず、「神様!」と、心の中で叫んだ。
帰ってくるよ、ね。もうすぐ、だよ。
2002年12月29日 23:19
くろっぴや
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