ねこねここねこ 7
台風一過
昨日は、台風21号の話題で、NHKは終日番組を振り替えて、各地の情報を、いち早く伝えてくれた。おかげで、番組の切り替えが無いため、時間の経過に気づかず、ハッと時計を見たら、午前一時近くになっていた・・・。風は強く、昔の家だったら、アルミサッシなんか無かったから、さぞや「ガタピシ」いったんだろうな。学校のちゃぽは、淋しくないだろうか?懐に丸くなっているくろっぴを見ながら、たった一人で過ごしているのが哀れに思えた。
今日は、夏が帰ってきたような、冴え渡った青空だった。一応、川も見たが、ひどく濁って、流れが速いのを除けば、さして増水もしてなくて、一安心。
学校では、ちゃぽが待っていた。昨日のニュースで、「強い台風」と言ったおかげで、時ならぬお休みをもらえて、子供たちは、どんな一日を暮らしただろうか?缶詰を、喉を鳴らしながらハグハグ食べているちゃぽを見ながら、ふと、「ここに来るのが楽しいから、学校に来るんだよ!」ってニコニコしていた子供たちを思う。
明日は、みんなに会える。最近のちゃぽは、以前のように、子供に怯える事は無く、追いかけっこしたり、おもちゃにされたり、仲良く暮らしている。体も、二まわりほど大きくなって、立派なオトナの雄猫に成長した。少しくらいのいたずらは、シランフリしてクテっとしている、ぬいぐるみみたいな、鷹揚な猫になった。会話も、ほとんどを理解する。先日、ちゃぽが居なかった時、帰りがけの子供に「うちのちゃぽを見かけたら、缶詰あげるから、帰っておいで、って、言ってたよ?って、声をかけてね?」と頼んだら、「猫にそんなこと言ったって、通じないよ!」と答えた。ソレを聞いていた、ここの子供たちも、同僚も、口を揃えて「いや、ちゃぽには、そう言えば通じるから、試しに、言ってごらん?」と、笑った。
少しして、本当に、ちゃぽは帰ってきた。缶詰のありかに、さっさと行って、お座りをして「にゃぁーっ?」と鳴いた。みんなは、「あぁ、あの子、伝えてくれたんだね。」って、納得していた。ウソのようだが、本当の話である。人間の方も、ボクの言葉を理解してくれないかな?って、ちゃぽは思っているかもしれない。
2002年10月2日 18:01

おいでませへ
秋日和
トップへ
くろっぴの おもちゃ
午前中にスーパーに行って、魚を買ってきて、一緒に食べようね、って、焼きながら、キャベツのみそ汁を作っていたとき。くろっぴは、最近は、野菜がお気に入りで、今回も、キャベツに興味津々。
ふと、思いついて、キャベツの芯を、ドングリくらいの大きさに、包丁できれいに削ってやって、与えてみた。わぁーぉ!って、こっちが驚くくらいに喜んで、転がすは、追いかけるは、くわえたまま走るは、魚を食べるのも忘れて、台所中を駆け回る。おかげで、ゆっくり食事が出来て、これは良いぞっ!
走っていて、勢い余って、新聞の上に乗ったら、新聞ごとサーフィンみたいに滑って、壁にごっちん。慌てて、毛繕いしたりして、失敗をごまかしているあたり、笑えるなぁ。学問的に言えば、「ごまかす」のではなく、赤ちゃん時代に母親から舐めてもらった「幸せな記憶」で、自分を落ち着かせている、のだとか。なんか、健気じゃぁありませんか。大丈夫だよ、笑わないよ(くすくす)。
食後のコーヒーの頃に、静かになったので、覗いてみたら、キャベツ製ドングリは、布団の真ん中に、ちょこんと鎮座していた。くろっぴは・・・遊び疲れて、横でスヤスヤ眠っていた。うふっ。
2002年10月4日 13:13
ちゃぽと煙は
午後、職場で、いつものごとく過ごしていると、中庭から、クラスの子が、血相換えて吹っ飛んできた。
「センセ、センセ、来てっ!早くっ!」
聞けば、みんながオモチャにしたのがうるさかったのか、ちゃぽが、体育館の屋根の上に登ってしまい、降りられなくなったのだ、という。子供について走っていったら、なるほど、小屋根の上に、困り果てた顔で、ちゃぽは居た。小屋根、といっても、体育館の付属なのだから、いくらド田舎の学校とはいえ、結構な高さと広さがある。しかたなく、手頃な足場を見つけて、登ってみたが、この高さでは、ちゃぽをだっこしたら、こっちが降りられなくなりそうだ。一計を案じて、降り口を示してやった。ここから、こっちへ伝って、降りておいで。そう声をかけ、すたすた戻ってきた。
下では、子供たちが輪になって、十五人ばかりだが、わいのわいの、うるさく騒ぐので、静かにしないと、ちゃぽは降りて来られないんだから、離れなさい、と言ったが、聞くもんじゃない。
放って置いたら、しばらくして、またぞろ「センセ、タイヘン!」今度は何?「ちゃぽがね、三年の教室のベランダに、飛び移った。」のだ、という。下ではなく、上に行ったか。でも、待っていたら、ちゃんと自力で戻ってきた。何回か、やっているのかな?(ゾッ) 高いところ、好きだもんねぇ。
日の暮れが早くなって、五時過ぎには暗くなる。秋は静かに深まっていきます。
2002年10月4日 20:00
食欲の秋
今朝も今朝とて、くろっぴに、じゃりじゃり舐められて、目覚めた。いや、正確に言えば、舐められても起きなかったので、かんしゃくをおこしたくろっぴは、「がんじっ!」と、遠慮無くわたしの耳を囓ったのだった。「お腹が空いた、早く食べたい。」の意思表示。健康のあかし、と思えば、良いことなんだが、お手洗いに行こうとして、まだ目覚めきっていないわたしは、ナナメに歩いたらしく、壁にぶつかってしまった。へろへろ歩いていたから、大事には至らなかったけど、ぶつかったを幸い、と、そのまま(立ったまま)眠り込みたかった。
見れば、昨夜遅くに与えたミルクも缶詰も、きれいさっぱり平らげている。しっぽをぴ〜ん、と立てて、意気揚々と歩く姿は、確かに、ここ数日で、ぐいっ、と大きくなった。食べて、寝て、食べて、寝て、大きくなるのが、今の仕事。
お腹一杯食べ終えて、あいかわらずの「ほにゅにぃにょ〜るっ?」という、話しかけているような、不思議な、細い声で、わたしの目を見上げる。うなずくと、ひょ〜いっ、と、軽々と膝に飛び乗って、耳に吸い付きに来る。抱いて、なでてやっているうちに、もう、「くーくー」寝息をたてている。足の裏の、真っ黒な肉球を、ぷわぷわ、さわってみたりしても、抵抗無く。赤ちゃんの時に比べれば、肉球も、ずいぶん硬くなった。でも、消しゴムよりは、ずっと「さわり心地」が良い。
町の市場には、葡萄やリンゴ、秋が満載のこのごろ。夜は冷え込むから、山の獣たちも、冬の準備におおわらわ、なんだろうな。たくさん食べて、皮下脂肪を蓄えた者だけが、厳しい冬を乗り越えられるのだ。春先の山には、凍死したり、餓死したりした動物の死骸が、ひっそりと在ったりする。摂理とはいえ、やはり哀れで、適当な穴を掘って、埋めてやったりしている。「この次は、強くて長生きするものに、生まれておいでよ。」と、声をかけながら。
昨夜は眉月だった。山の獣たちも、肩を寄せ合って、あの月を見たり、するのだろうか?
2002年10月10日 10:12
どんぶらこっ!
いやぁ、いつかは、やるんじゃぁないかと思ってましたが、くろっぴ、落ちましたねぇ、お風呂に。
最近は、手慣れた感じに、風呂の縁をすいすい歩いてましたから、内心「アブナイなぁ・・・」と思いつつも、放って置いたんです。今夜、ついに、蓋の縁から、わたしの頬を舐めようと、目を閉じて首を伸ばして、バランスを崩し、つるっ!ばっしゃぁ〜んっ!!止めるヒマなんか、ありゃぁしません。くろっぴも、わたしも、ビックリ仰天。
幸いにも、落ちたのがわたしの膝の上でしたから、半身浴になっちゃいまして、大慌てで、ぶっ飛んで逃げましたね。あとから、押っ取り刀で追いかけましたら、布団の上に、わたしのカーディガンをくわえて持ってきて、それにくるまって、一生懸命ぺろぺろ、体を乾かしてました。タオルで拭いてやりましたが、くろっぴ、すっかり目が覚めてしまって、興奮冷めやらず、台所中を猛スピードで駆け回っています。この調子では、まだまだ寝ないでしょう。どうせ、わたしだって、寝られやしないんで、床拭きとか、片づけとか、まだまだ、くろっぴのプレゼントしてくれた「お仕事」、はい、やらさせていただきます・・・・とほほほ。
2002年10月11日 3:31
三連休
土曜から、今年初めての三連休だった。金曜に、「土曜は、同僚が、日、月曜はわたしが」登校する手はずにして、ちゃぽに言い聞かせた。土曜、今まで、同僚にだけまかせた事は無かったので、気にはなったが、信頼してください、って言われるのもいやなので、日曜の大会の帰りに、学校に寄った。・・・・・居ないよ。水も缶詰も、たっぷり、空しく残っていた。「居ませんよ?」と、メールしたが、まぁ、また、どこぞに遊びに行ったかもしれないし、と、少しは余裕の顔で、翌日出直してみた。
昼過ぎだったが、呼びかけても、しばらく待ってみても、姿は無かった。同僚に、もう一度メールして、「土曜には、居ましたか?」と聞いたら、「わたしが行ったときにも、居なかったんです。父兄が、(ちゃぽが)出たがっていたから、窓から出してやった、と言ってました。」という返事。
用事を足して、夕方、もう一度、しつこく学校に行ったら、校庭の隅っこの、大きな銀杏の木の下に、ちょこん、と、うす茶色の影が見えた。車の窓から「ちゃぁーぽぉっ!」と怒鳴ったら、くるっ!と振り向いて、とっとこ駆け寄ってきて、窓に、伸び上がって「みゅぁーぅっ!!」と呼んでいたが、わたしも、車から駆け下りて、助手席側に走っていったので、ちゃぽは、車に片手をかけて、立ったままの姿勢で、「にゃ?」の口をした。「どこに行ってたのよぉー!探したんだからね?」と、抱き上げて、車を発進させた。ちゃぽは、慣れた感じで座っていた。そうだったね、事故にあったとき、この車に乗っていってんだものね。(普通は、猫は、車に乗せられるのを、とても嫌がるものです。)信頼を、こういう形で見せられるのは、とても感激するものだ。
鍵を開ける間、ちゃぽは、おとなしくお座りして、戸口で待っていた。中に入るが早いか、はぐはぐ、盛ってあった缶詰を食べ始めた。ミルクをたっぷりあげて、「明日は、朝から来るからね、ちゃんと待っていなさいね。」と声をかけた。ちゃぽは、食べるのを止めて、顔を上げて、「解った。」という表情をした。じっと、目を見て、それから、また「お腹空いたよ。」とばかりに、はぐはぐ、むしゃむしゃ、食べていた。ドライフードも、水も、新しくして、たっぷりやって、また鍵をかけるのが、少し淋しかった。置いて帰る自分が、少しだけ、後ろめたかった。ちゃんとした「飼い猫」では無いんだものね。本来は、学校では、飼えないから、隠して飼っているんだものね。ごめんね、淋しい思いをさせているんだね。
今日は、大きな大きな夕陽だったよ。明日は、また、晴れるかなぁ。ちゃぽは、今頃は、ソファの上で、どんな夢を見ているんだろうか?
2002年10月14日 21:07
甘えん坊
くろっぴは、前回の一件で、すっかり懲りたらしく、風呂場へは足を踏み入れなくなった。落ち着いてシャワーを浴びられるのは、わたしにとっては「良いこと」なんだが、戸口の前に張り付いて、こっちを、ずぅっと恨めしそうに眺めているくろっぴを横目で見ていると、なんとなく罪悪感・・・。
というのも、先日のことを思い出すと、ついつい、ニヤついてしまうから。 ココで、立ち止まったな?と思われる水たまりや、ココで、滑って転んだな?と思われる、爪あと、水しぶき。 そこ・ここを拭きながら、大慌てで逃げたくろっぴの、普段のやんちゃぶりからは想像もつかないほど、ひどく取り乱した姿を想像して、笑い転げてしまった、イケナイあの日のわたし、だったのだ。
今日になってようやく、おずおずと近寄っては来たが、風呂の縁には手をかけなかったし、蓋を「ゴトッ」と寄せた音に、しっぽをぶっとくして、吹っ飛んで逃げてしまったのを見て、またまた笑いがこみ上げてしまった。
甘えん坊のくろっぴにとっては、「そこに居るのに、近寄れない」のは、かなりの苦痛らしくて、心底困った顔で、ずっと、スフィンクスよろしく、ただし、前足にあごを乗せた(かなり情けない)格好で、へたばったまんま離れようとしない。あと、何日したら、風呂の蓋に上がるか、誰か、賭けませんか?・・・・なんちゃって(笑い)。
2002年10月21日 0:55
久々の更新
なんたって、毎日同じ事の繰り返しで、たいした特記事項も無いのだから、致し方ない。猫は、ある程度成長すると、そんなに風変わりなマネはしないのだから。と、自分に言い聞かせつつ。
くろっぴは、昨夜、とうとう、風呂の蓋に上がりました。何度も、行ったり来たりを繰り返していて、えいやっ、とばかりに、蓋に飛び乗りました。黙って見ていたら、またぞろ、懲りずに、わたしの頬を舐めに来る・・と思いきや、今度は、しっかと目を見開いていました!(笑い)
こちらは、初雪も降って、すっかり初冬の顔。ストーブは、一日中切れませんし、もちろん、コートに手袋、って出で立ちで、子供たちもやってきます。学校のストーブは大きくて、まだ、暑いくらいですが、もう少ししたら、二台点けないと、足りなくなります。ちゃぽくんは、ストーブの側で、丸くなったり、長まったりして過ごしています。くろっぴも、同様に。幼い頃と同じに、わたしの手を添えて、撮してみました。大きくなったよ。
←ダンゴムシ?いいえ〜、くろっぴです。
まん丸くなって、お昼寝中。
2002年11月4日 23:26
くろっぴ、脱走
朝の五時。玄関で、おじいさんが、わたしを呼ぶ。「タイヘンだぁ、猫が、逃げたぁ〜。」
のほほ〜ん、とした物言いのせいで、聞いた限りでは、緊迫感は無いので、寝ぼけ頭には、一瞬理解出来なかったが、内容は、うっ、こりゃタイヘンじゃぁ〜。ガッと、目が覚めた。
パジャマの上に、スゥエットを履きながら、大慌てて飛び出・・せなかった。あんまり慌てたので、片方に両足突っ込んでしまって、少々モタついた。上着を羽織る事もせず、飛び出したら、まだ暗い庭の植え込みの陰、手水鉢に頭をこすりつけているのは、確かに、くろっぴだった。・・・暗くて、黒くて、よく見えない・・・。
とにかく、静かに「くろっぴ?」と呼びかけながら、近づいていったら、手の届く距離で、ふいにダッシュで逃げた!こ・こんのぉ〜!車の下に潜り込んだので、とりあえず、わたしの車の方のドアを開けて、そこに呼び込もうと思ったら、しまった、上着が無い=鍵が無い!くろっぴのやつめ、車高の低い方に入ったなっ!!はいつくばって覗き込んだら、心なしか、笑っているように見えて、思わず「ハァ〜イ」って、手を振ってみたりする。いやいや、そういう場合じゃぁない。
てけてけ、てけてけ、走り回って、なんとかくろっぴを、また庭に追い込んだ。道路に出られたら、この辺りは、アブナイのだ。つい先日も、目の前で、どっかのオバサンの運転する軽乗用車に、黒いレトリバーがはねられたのを、見たばかりだ。飼い主の心配をよそに、くろっぴは、辺り中を「ふんか、ふんか」かぎまくって、ワクワクのまなざし。人通りの少ない時間帯は、車は猛スピードで走ってくるから、より危険なのだ。国道沿いなのが、恨めしい瞬間である。幼い頃から、車慣れした子なので、車という存在を恐れない。やっかいなことだ。植え込みから物置の隅っこまで、やっとのことで誘導して、リンゴ箱の後ろに隠れようとした所を、すかさずしっぽを捕まえたら、ブキッ、って、変な音。くろっぴは、「ギャッ!」と悲鳴をあげた。この際、そんなこと、気にしていられない。お腹の下に、もう片方の手をさし込んで、ようやく捕獲。しっぽ、大丈夫かなぁ?と、なでてみる。ぴちぴち、動かしているから、大丈夫だろう。
暴れるくろっぴを、しっかと抱きかかえて、部屋に戻って、そして・・・・何に、というわけでもなく、ムカムカと腹が立ってきた。
とりあえず、ストーブを点け、コーヒーで、一服。怒ったって、しょうがないのだ。好奇心旺盛のこの時期、若い雄猫は、どんどん行動範囲を広げたいのだ。そろそろ、本格的に去勢手術を考える時が、近づいてきているのだろう。「やんちゃくちゃなくろっぴ」を眺めていられるのも、あとわずかなのかもしれないな。そう思ったら、なんだか、今回の30分ほどの脱走劇も、懐かしいものになりそうだ。
それにしても・と、ようやく明るくなってきた窓の外を見ながら、「残念至極」といった顔つきをしているくろっぴに、わたしは、呼びかけてみる。いくら、「更新ネタが無い」って言ったから、って、こういうサービス、しないでほしいなァ。いや、ホント。
2002年11月7日 7:10
ねこねここねこー8へ