ねこねここねこー6
やられたっ!
九月に入った、というのに、やたらに暑い日が続く。いつものごとく、真っ暗な家に帰ってくると、玄関の戸を開けたとたん、耳に「にゃぁぁーぉっ、にゅぁぁーぉっ、」って(きゅるるるぅーん、って、小鳥の声みたいにも聞こえるが、文字で表記するのは、難しい)くろっぴの呼び声が。「はいはい、ただいま帰りましたよぉー?淋しかった?ゴメンね、待ってたんだねぇ?」って、愚にもつかない、いつものセリフで、急いで部屋の戸を開けると、走り出してきて、わたしの両足の間を、くねくね、体中をこすりつけて、歓迎のセレモニー、とでもいうように、うっとりした顔で、わたしを見上げて、「だっこ」を待っている。よちよち、と、抱き上げて、ほっぺをスリスリ。くろっぴも、肩から背中へ、いつものごとく、襟巻き状態に落ち着いて、うっとり、幸せな顔で、わたしの耳を舐める。全身で「逢えて嬉しい」って言っている。こっちも、なごやかな気持ちになる。
くろっぴを肩に乗せたまま、部屋の電気をつけ、バッグを放り出し、鍵を定位置にかけ、餌を点検しに、しゃがんだとたん、ふわふわの、真っ白いもの・・・何、これ?・・・綿だよー。ぬいぐるみでも、破ったかな?って、あたりを見回した・・・・ら、おいっ!夏用肌がけの、ど真ん中に、直径十五センチばかりの、「穴」!!!
やられたっ!かみかみ、カジカジ、やられた・・・。
当のご本尊は、うにゃらっ?って感じで、小首を傾げて、わたしを見上げている。もう、叱れない。だって、だって、やった瞬間に・でなければ、何で叱られたのかを、猫に理解させられない。理解出来ない事で叱れば、猫にとっては、単なる「イジメ」にしかならない。そんなことをすれば、ただ、猫の根性を悪くするだけだ。根性の悪くなった猫は、意識的に悪さをするようになる。飼い主の大事にしているものを、わざと壊したり、トイレ以外の所で、ウンチをしたり、そんなことをされて、困るのは、飼い主なんだ、って、ちゃんと知ってて、やる。それに、根性悪の猫は、ちっとも可愛くない。そんなのは、絶対にイヤだ。
ひとりで残されて、淋しかったんだね。囓ってみたら、ついつい、こうなっちゃった、だけだね。見ていなかったんだから、わたしも、加担したようなもんだよ。叱られないことは、何でも、やって良いんだよね、それが、猫の常識なんだよね。・・・・やむなく、とりあえず、布団を補修するため、そこらの綿を拾い集めているわたしの背中に、ひっくり返って甘えている、「こんのやろうぅー」な、可愛いくろっぴ、です。
九月二日
モビール
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おいでませへ

秋の気配
最近は、秋の気配と共に、食欲もいっそう出てきて、お腹が空いてくると、わたしの髪でも足でも、ガジガジ、痛くないようにではあるけれど、囓って、催促する、くろっぴ。写真を撮ろうとすると、ぴゅっ!と逃げてしまう。久しぶりに、茶々の所へ行った。くろっぴより、少しスリムで、いかにも広いところを駆け回っている、という風情に、筋肉質の中猫に成長していた。一緒にいる「もこちゃん」は、くろっぴに似た模様なので、きっと、茶々は、本物の兄弟だ、って思っているのかもしれない。
伸ぉ〜びて、っと
ふにゃらぁ〜
茶々クン、顔が変わりましたよ。時期でしょうが。
瞳は、なんと、
カッパー・アイ。そう、赤銅色つか、
夕焼け色なんです。非常に珍しいと言われてます。
キレイです。できれば正面から撮りたかったんで
すが、巧く色が出ませんでした。赤目では無い、
っちゅうのに・・・。いや、赤いけど。
後ろに写ってるのは、もこちゃん。くろっぴではあり
ません。
椅子の上で、ねんねのくろっぴ
こうしていると、おとなしいんですが・・・。
おっ!?
ハンター・くろっぴ
この直後、突っ込んできました・・・。
やはり、というか。最近の写真は、
しっぽだけ、とかで、やっと撮れた、
貴重な「
起きている、顔を見られる
くろっぴ
」です(笑い)。
ねんね
2002年9月15日 13:19
休日。
ちゃぽくんを、学校に置いたままだったのを、すてんと忘れて、一日、だらだらしていた。夜になって、いきなり思い出して、大慌てで車を飛ばしたら、段ボールの中で眠っていたらしく、呼ばれてしばらくしてから、欠伸をしながら出てきた。
ごめんね、って、缶詰を開けながら、見たが、餌はちゃんと(少量)残っていたし、トイレも、一日中で、三回くらいしか使わなかったみたい。子供たちが居なくて、静かだったから、ずっと寝ていたようだ。さすがは、「一日十六時間は眠るのが正常」な・猫・である。涼しくなったので、牛乳も、腐らずにいて、良かったぁ、って、おいおい、ボケたかな?って方には、頭が回らない?
明日も休み。明日は、出かける前に、登校しよう。
くろっぴは、最近は、外に興味が出てきて、隙あらば飛びだそう、と考えているみたい。わたしがお風呂に入っている時も、ずっと、出窓から、外を覗いている。今日は、カラスの声に反応して、ヒゲがぐいっ、と前方に向きっぱなし。テーブルの上なんか、即座に上がってしまうので、わたしはいつも、ビクビクしながらご飯を食べている。時々は、分け合っているのを、運悪く母に見られて、「うわっ、汚い!」と言われてしまった。『汚いこと、ありません。子供なんですから、わたしの。』なんて言ったら、烈火のごとく怒る・だろうなぁ・・・(苦笑)。
眠りにつく時は、決まって、わたしの右耳をちゅぱちゅぱ吸っている、最近はあきらめて、吸わせているが、とうとう、耳の皮がむけて、かさぶたになってしまった・・・。痛い・・・。ピアス、ずいぶん付けていないが、もしかすると、穴が塞がったかも??明日あたり、付けてみようかなぁ・・。
2002年9月22日 22:43
密室の謎。
朝になって、「昨日遅かったんだから、今日は午後の方が良いよなぁ?」と、勝手に決めて、午後学校に行った。教室に行ったら、なんと、ちゃぽの姿が、どこにもない。あちこち、くまなく探したが、どこにもいない。どうした、というのだろうか?教室には、鍵がかかっていたし、窓も、どこも開いてはいなかった。
しかたなく、帰ろうとした頃、時々遊びに来る五年生の女子がふたり、 「センセーッ!」と、大きな声で呼びながら、ちゃぽをだっこして、走ってきた。「ああ、良かった!きっと居る、って思ってた。センセは、お休みでも、来ているもんね!」と、頬を紅潮させて、草むらにちゃぽが隠れていたこと、やっとのことで引きずり出したこと、だっこしようとしたら、暴れたこと、いつもの、人なつこい、甘えん坊のちゃぽとは、様子が違ったこと、等々を一気にしゃべって、「ほぅっ!」と息を吐いた。お礼を言うと、本当に嬉しそうに、にっこりして、ひらひらと手を振って、帰っていった。わたしも、嬉しかった。
ちゃぽは、首の辺りが、なんとなく薄汚れていて、少しだけ、落ち着きが無かったが、缶詰を食べようとしたから、そっと背中をなでてやったら、一瞬「ビクッ」として、わたしの顔を確認して、やっと安心したように、バクバク食べ始めた。いつもなら、真っ先に口を付ける牛乳には、目もくれずに。疲れたような背中が、少しもの悲しかった。
いったい、何があったのだろうか?ちゃぽは、何も話してはくれないんだけど。まさか、UFOにさらわれた、なんてこと、・・・言わないよね???
2002年9月23日 22:30
ころころ ころりん。
昨夜、わたしがお風呂に入っているというのに、くろっぴは顔を見せなかった。最近は、出窓や、風呂の蓋の上に「ちょこん」とお座りしているのが、ごく当然の風景になっていて、やれ「水がかかる」の、「網戸を破る」のと文句たらたら言いながらも、いざ居ないとなると、動向がやたら気になる。いやいや、午前三時、きっと、眠っているのだろう、と、勝手に決めて、ゆったり湯に浸かっていたら、つい居眠りしてしまった。う゛ー、緊張感が足りなかったか。
バスタオルで濡れた髪を拭きながら、冷蔵庫を開けて、ふと気づく。なんか、足元がざらつく・・・。気のせいかな?
眠りに落ちて、夢うつつに、ドングリが落ちる音を聞いた。山の深い場所で、あちこちの葉っぱに触れながら、ドングリは落ちてくる。ぱとん・・ぷつつん・・ころころん・・ころろるん・・・ぽててとつっ・・。

朝。流しに行こうとして、足元がくすんで見えるのに、ついに気づく。「あれ?・・・土だ・・?」
そして、わたしは、知る。昨夜の音の正体を。花が咲き、実がなって、その実を刷毛で取り、土を作り、冬場はラップしてやって、霧を吹き、温度調節をし、大事に大事に育てた、赤ちゃんサボテン。今は、三年たって、五センチばかりに育ち、今年は一本立ちだね、って、植え替えに適した秋日和を待っていた、その、赤ちゃんサボテン・・・。台所中を、くろっぴに連れられて、旅したらしい。あちこちに、足跡ならぬ、土を落としながら。くろっぴよぉ・・・、おまえ、なぁ・・・(泣き)。
2002年9月24日 9:06
密室の謎ーPart 2
昨日、ちゃぽは、前日の件で懲りたのか、どこかに出かけたまま、教室を閉める時刻になっても、帰って来なかった。何度も呼んだが、とうとう顔を出さずじまいで、あきらめて、鍵をかけて帰宅した。
今日になって、登校すると、わたしより五分ほど早く出勤していた同僚が、駆け寄ってきて、早口に言う。
「センセ、昨日帰るとき、ちゃぽは居ませんでしたよねぇ?」
うなずくと、そうですよねぇ、と、もう一度確認するようにつぶやいて、続けた。
「さっき、パソコンの上で、待ってたんです、ちゃぽ。いったい、どっから入ったんでしょう?全部、鍵はかかってたんですよ?わたし、ヘンだと思ったから、確認したんです!」
そのあと、顔を見合わせて、ふたりとも、しばらく黙っていた。ちゃぽは、美味しそうに缶詰を食べていた。
「ココにいるのは、時空を越えたちゃぽかもしれないですね?」と、冗談半分に言ったら、同僚は、ちゃぽに声をかけた。「ちゃぽや、いま、ココにいるキミは、過去のちゃぽかい?それとも、未来のちゃぽかね?」
床の絨毯を、はがしてみようか、という話にまで、なった。が、その必要もなかろう、ということになって、だって、元々コンクリートの床に、上置きしただけの絨毯だもの、はがしたところで、たかが知れているし、ねぇ・・・。
今日、帰り際、ちゃぽは、黒板の前の段ボール箱の中で、すやすや眠っていた。鍵をかけながら、つぶやく。
「明日は、(ちゃぽは)ちゃんと居るんだろうねぇ?」・・・まぁ、良いや。もし何かあったら、密室シリーズに立ち上げるから、なんて、のどかな話をしてみたりする。良いのかなぁ・・・??
空には、赤いお月さまが出ている。
2002年9月25日 23:49
どんぐりころりん
おりこう ちゃぽ
土日は、久々の連休だった。金曜の帰りしなに、ちゃぽに声をかけた。「明日も、あさっても、ここはお休みだよ。でも、ちゃーんと、ごはんをあげに来るからね。信じて、待っていてちょうだいね。どこかへ行っちゃったりしたら、心配するからね、黙って居なくなるのは、無し、だよ?」 ちゃぽは、じっと わたしの目を見て、「にゃぁーぉ。」と、落ち着いた声で返事をした。
土曜日は、同僚の結婚式だった。とてもキレイで、可憐で、りりしかった。和やかで、良い式典だった。花束をもらって、帰ってから、ちゃぽのところに行った。朝からずっと降り続いている雨は、静かな教室を、いっそうしめやかにしていた。ちゃぽは、ソファーの上で眠っていた。わたしに、「ちゃんと、お留守番したでしょ?ほめて?」とでも言いたげに、すり寄ってきて、喉を鳴らした。よしよし、と、うんとほめて、缶詰も、いつもの二倍あげた。ミルクも、たっぷりやった。「また明日、ね。ちゃんと、ここを守っていてね?」と、再び声をかけて、鍵を閉めた。ちゃぽは、「またねー」とでも言うように、伸び上がって、「にゃ」の口をした。可愛かった。
今日は、雨上がりなので、山に茸取りに行った。段ボール箱ひとつ、満杯に取って、ほくほくしながら、帰りにちゃぽにご飯をあげに寄った。ちゃぽは、少し淋しそうだった。待っていた、とでも言うように、わたしの膝に、おでこを「ごっちん」とぶつけて、甘えた。胸がきゅーんとした。「明日は、たくさん遊ぼうね。」そう声をかけて、鍵をかけようとしたら、ちょっと後追いする素振りを見せた。たった一人で、二日もお留守番なんて、可哀相だよね。でも、めったに無い、連休なんだから、勘弁してね。
明日は、早めに登校しよう。可愛い子供たちと、可愛いちゃぽのために。
これを打ち込んでいる間中、くろっぴは、膝の上で眠っている。重くなったので、足がしびれた。う゛ー。
2002年9月29日 18:13
きのこ
ねんころり
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