ねこねここねこ-4
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テリトリー。
何日か、お留守番をさせられて、くろっぴは、居間の隅から隅までを探検したようだ。帰宅して、布団の上に居なかったりしたときには、「おーい、くろっぴー?」と呼びかける。ある時は、南向きの出窓から、またある時には机の下の小さな本立てのかげから、また、テレビの後ろから、ひょっこりと顔を出して、大きな欠伸をする。眠っていた・らしい。くつろげるのなら、それで良い。廊下も、自由に走れるようになった。お風呂場は、まだコワイらしく、そっと覗いて、ふいっ、と戻っていく。
手を伸ばすと、腕に、ばさっとかぶさる。爪は立てず、お腹を乗せるかっこうだ。どうやら、わたしの腕を「エレベーター」だと思っている、らしい。だっこしたくなる(=眠くなった)と、甘えた声で「にゅあーぉ?」って、呼びかけて、目が合うと、催促するように、片手をひょいひょい、と、ちょうど犬が「お手」をするみたいに、振って、そこに、わたしが手を伸ばす。ひょい、とかぶさる。すぅー、っと持ち上げられる。という図式が、出来上がった。そのまま、膝に乗って、目を閉じて、毛繕いを始めたら、「おやすみ」のサイン。
幼いとき、ひどい下痢が続いて、お尻の、しっぽに向かうほんの一部が、「ハゲ」になってしまったのだが、おかげで、猫の縞模様は、地肌から着色しているのだ、ということを知った。眠りそうなくろっぴを、静かになでながら、この縞模様の黒い部分は、地肌からぜーんぶ、真っ黒なんだよねぇ、って、そんなことを思っている。幼くて、可愛い時期は、本当に短い。良い季節を、楽しませてもらっているんだなぁ、と、今は、くろっぴたちを捨てた人に、感謝している。
2002年7月14日 20:10

くろっぴは、鼻がイイ。
わたしは、その香りが好きで、「サラ」のシャンプーを使っている。昨夜、くろっぴは、ずっと、お風呂場のドアの前で、スフィンクスよろしく、わたしのシャワーを見守っていた。水場に来るのは、初めてなので、湿気を承知で、ドアを開け放して、くろっぴの好きにさせておいた。
シャンプーしている時、ひょっこり立ち上がって、二・三歩進んできたので、「お?もしかしたら、この子も、シャンプーしてやれるかも?」と、泡だらけの手をさしのべたら、くんかくんか、瞬間、ぱっと飛び退いた・・・と思ったら、クッション、クッション、クッション、と、くしゃみの連発。そっか、匂いがきつかったのか。人間よりも、ずっと鼻がイイくろっぴは、その後、布団に戻ってからも、何度も、思い出したように、くしゃみを連発していた。いやぁ、迷惑かけちゃったね、ごめんね。
2002年7月16日 12:43
謎の物体???
くろっぴは、どこでも潜る。何にでも、興味がある。鼻でくんくんして確かめ、口に入れて確かめ、ちょうど、赤ちゃんがトイレのスリッパでも何でもを口に入れて、親を慌てさせる時期に似ている。
ここ数日、クッションの上に、なにやら「緑色のゴミみたいなモン」があった。「何だ、これ?」と思いつつ、もともと、あんまり深く考えないタチで、拾ってはゴミ箱に捨てていた。それが、今朝、目覚めたら、枕の上に、なんと、いきなり十数個あった!繊維のようだ。毛ほどのものから、二〜三センチのものまで、わじゃわじゃ、「なんじゃぁーっ?こりゃぁ?」って、つい声に出してしまった。急に怖くなった。そういう色味のセーターを持っていた、はずだが、とりあえず、手近には見あたらない。
くろっぴよ、アンタ、いったい全体、どこから、これらを持ってきたの?って、聞いたって、答えてくれるはずも無く・・・。謎は謎を呼び、そして不安へと変貌し、わたしは、快適だったはずの「朝の目覚め」を、一瞬にしてかき消されてしまったのだった・・・。
ウサギの毛のポンポンも、猫じゃらしも、すっかり壊しまくっている、元気印のくろっぴは、また、何かを破壊したのだろうか?「こンのぉー、可愛い破壊神めぇーっ!」と、訳も解らないままに、片付けに精を出すわたし。そんな飼い主の気持ちなんか、まったく意に介さず、くろっぴは、ペットボトルの蓋を追いかけ回して、またまたミニ運動会。二日前から、カリカリ(ドライフード)を食べるようになって、排便量が増えた。砂も、おもいっきり散らかして、それでも気が済まないらしく、わたしに「クサイから、片付けろ。」とでも言うように、にゃーにゃー、顔を見て、催促する。はいはい、片付けますよ、って、やにさがっている自分が、妙に可笑しい。
まっ、死にかけていたあの頃を思えば、何もかも、「良かった、良かったねぇ。」で・・・済ませて、本当に、本当に、良いのかっ?(笑い)
2002年7月17日 12:33
謎の物体−−Part 2
学校から帰って、くろっぴが布団の上に神妙にしているのに「ただいまぁー。」とのんきたらしく声をかけながら、部屋の電気を点けて、ふと足元を見る・・・と、あれ?なにやら、見慣れない物体が、床の上に転がっている。また、何か拾ってきたな?と、しゃがみこんで、目を凝らしたら、もじゃもじゃに見えた物体は、なんと、くろっぴの「ウンコ」だった・・・しかも、輪ゴム状のものが、数体、ひっからまっている。
虫だよ・・・。これは、蛙などを食べて、それで、だな。この子は、捨てられたあと、食べ物を探して、あの頃盛んに発生していた蛙を、必死で捕らえて、食べたのだろう。なんか、アノ大きさで、と思ったら、無性に哀れに思えて、・・・・でも、浸っているヒマは無い。早速に、虫下しを飲ませないと、お腹が、虫で破裂しちゃうよ。えらいこっちゃ。ということで、今から、買い物に、「行ってきまぁーす。」
2002年7月17日 19:08
くろっぴ、叱られる。
最近のくろっぴは、じゃれるのが過ぎて、痛いほど噛みつくようになった。腕や足への攻撃も、本格的になって、わたしの傷も深くなってきた。
親猫が、子猫を育てる時、どうやっていたっけかなぁ?と、思い出してみたら、かなり「強く威嚇して」いたっけ。時には、親猫が子猫を噛んでいたことも、思い出す。もちろん、加減して、のことだろうが。(加減して無かったら、食べてしまうよね) よし、っと、覚悟を決める。
夜中、例によって、わたしの腕に、「ガジガジ」思い切り噛みつくくろっぴに、まずは「シャァーーッ」と、威嚇の声。くろっぴは、一瞬、「へっ?」という感じで、かじるのを止めた。が、すぐ、気を取り直したように、前よりもっと力を込めて、噛みついた。「フグゴワァーーォッ」と、怒りの声を出してみる、と、噛みついたまま、動きを止めたくろっぴは、目は、しっかりと、わたしの目を見ながら、今度は、渾身の力で、「蹴り」を加えてきた。まるで、「おまえなんかに、負けないじょっ!」って言っているように。おう、おう、まるっきり、反抗期のお子さまだよ。しかたない。これから、一緒に暮らしていくためだ、勘弁しろよ、と、こちらも気を引き締める。
「ガツッ」と、くろっぴが、特に力を入れた瞬間をねらって、瞬時に、「ペシッ」と、鼻っ面をひっぱたいた。
くろっぴは、今度は、確かに、かなりひるんだ。しかし、勘違いだ、とでも言うように、またぞろ、噛みついてきた。かなり、痛かった。瞬間を外さず、さっきより、もう少し力を入れて、威嚇の声と共に、もう一度、「ペシシッ」と、ひっぱたいてやった。
なにしろ、とても小さい猫の子なのだ。大のオトナの男でも、わたしがマジにひっぱたいたら、歯の二〜三本は欠けてしまうほどの力なので、加減のしぐあいが難しい。冷静に、慎重に、でも、顔だけは、本気で怒っているフリをする。・・・くろっぴは、明らかに、ひるんだ。耳をおもいっきり後ろに絞って、瞳孔を開いて、興奮したまま布団にもどって、横座りのスフィンクスみたいに、ずっと座っていた。わたしは、目の端にくろっぴをとらえつつ、しらんフリをして、パソコンを操作していた。
10分ほど、そのまま固まったように座っていたくろっぴは、いつものように「にゃぉーにゅ?」と誘うこともせず、すごすご、というふうに、テレビの後ろに引っ込んでしまった。

昨夜は、とうとう、くろっぴは、一度も顔を出さなかった。トイレも、見ている限りでは、出てこなかった。「くろっぴ、寝るよぉー?」と、いちおう声をかけてみたが、反応が無かった。・…淋しかった。
明け方、冷え込んできた。バスタオル一枚で寝ていたので、寒くて、目が覚めた。くろっぴは、やはり、居なかった。肌布団と、毛布をかけて、「くろっぴー?」と、小さな声で呼んでみた。あたりは、しーんとしたままだった。猫は、非常に臆病な一面を持っている。たった一度でも、本気で懲りたら、二度と其処には近づかない。犬好きは、よく、「猫は頭が悪い、躾がぜんぜん入らない。」って言うけれど、あれはウソである。猫は、単に、「危険では無い」と判断しているだけなのだ。猫は、一度で覚える。タイミングさえ逃さなければ、教えるのは、たった一度で用が足りるのである。犬より、はるかに頭が良いのだ。
もしかしたら、少し、やりすぎたのかもしれない。飼い主への信頼感を失うほど叱ったのなら、もう、この先、二度と心を開いてはくれないだろう。充分に加減をして、タイミングを逃さずに、冷静に対処したはずだったが、と思うと、今までの日々が、無性に恋しかった。

長い長い静寂に、あきらめかけて、布団に顔を埋めて、もう少しで眠ろうとする頃になって、頭に、ぽふっ、と、軽い感触が! どこからか、いつのまにか近づいてきたくろっぴが、遠慮がちに寄り添ってくれたのだった。大急ぎでタオルケットの端を持ち上げてやったら、するり、と滑り込んできた。わたしのお腹に、背中をくっつけて、眠り始めた。わたしは、飼い主として、信頼されている、のだ、と、嬉しかった。数時間前に、本気で噛みつかれて、指先に穴があいたのなんか、もう、痛くなかった。 くろっぴ、大好きだよ。 静かに、頭からしっぽまでをなでてやったら、くろっぴは、寝ぼけて、噛みついた・・・が、噛みつく格好だけの、いわゆる、「甘噛み」だった。そして、ぺろぺろ、ゆったりと優しく舐めてくれた。猫にとって、舐める行為は、愛情表現である。じーん、とした。くろっぴは、わたしに、親への愛情を寄せてくれたのだ。

朝。くろっぴは、相変わらず、そちこちを走り回る。時々は、いつものように、飛びついたり、噛みついたりする。でも、あれ以来、痛いほど噛みつくことは無かった。
解ってくれて、ありがとう、ね。チーズ、一緒に食べようね。
2002年7月18日 9:43
虫下し。
くろっぴ用に、液体の虫下しを買ってきた。体重を量ったら、1キロ。うん、1キロあたり、って分量があるから、計算いらずで、ラッキー。 0.5ml 、なんて少量。スポイトで、朝のお腹が空いた時間帯に飲ませたら、スポイト慣れしたくろっぴは、嫌がらずにすんなり飲んでくれた。またまた、ラッキー。
夜、いつもの時間、いつものように、トイレできばっていた、くろっぴ。見事に、虫を下してくれた。うじゃ、うじゃ、まぁ、こんなに、よくもお腹の中に飼っていたもんだ、って、感心するくらい、出た。もはや、ウンコなのか、虫なのか、判別しがたい、と言ったら、大げさだと思うでしょ?スコップで、崩して見たんだから、ホント。あとは、寝る前に、もう一度、飲ませて、その後、成虫が便に出て来なければ、2〜3週間後に、もう一度駆虫しなければなりません。確実に駆除しないと、子猫は体力がありませんから、危険です。
余談ですが、回虫は、卵を口に入れる事による経口感染、母親からもらう母胎感染、あとは、カエルや昆虫からの二次感染、など。ほとんどの子猫は、寄生虫を持っていますから、実は、そんなに目くじら立てるほどのものでは無いのですよ。
2002年7月20日 22:03
くろっぴの お気に入り。
くろっぴは、洗濯ばさみが大好き。大きさ、重さ、歯触り、みんな、好きみたい。ころころ転がしたり、かじりついたり、眠くなってくると、自分の寝床にしているクッションの上に持ち込んで、いつまでも、うっとりしたように、ぺろぺろ舐めている。まだ、小さいから良いけど、大きくなっても、お気に入りだったら、呑み込むなよ?って、少しだけ「ハラハラ」している。身の回りにある、新聞紙も、紐も、みんな、くわえて運び込んだもの。力持ち、なんです。
そうそう、しっぽのところの「ハゲ」は、ようやく完治しました。体の割合からすると、かなり長いしっぽですね。時々は、自分のしっぽさえも、おもちゃにして遊んでいます。猫のしっぽは雄弁。驚いたり、怖がったりしても、表情には出さない猫族ですが、しっぽが、ぶっとくなった時は「驚き」、つーん、と立てている時は「ご機嫌・または信頼」、犬がご機嫌の時みたいに、ぱたぱた振っている時は、猫は「考え事・または不機嫌」です。しっぽを振っているから、と、うかつに手を出すと、ひっかかれたりしますよ。
2002年7月22日 22:39
くろっぴ、はさまれる。
今日、昼休み時間に、忘れ物を取りに帰った。学校から家までは、車で二分とかからない。大喜びで、ごろごろ喉を鳴らすくろっぴを、抱きしめ、なでまわし、でも、すぐに行かなくちゃ。
あとを追って、走ってくるところを、大急ぎで居間の戸を閉めた・・・妙な感触に、ふと見たら、引き戸に、くろっぴの頭がはさまっていた!あわてて開けたが、くろっぴは、背中の毛を逆立て、後ろ向きに走って、攻撃態勢でわたしを見据えた・・・「???」あれれ?って顔をして。今度は気をつけて閉めたが、仕事が終わるまで、時々気になった。
帰宅したら、戸の近くに寄ってきて、にゃーにゃー鳴いていた。とりあえず、首の骨が折れたとかは無かったみたい。良かった、っていうか、ごめんね。昨日は、座ったら、くろっぴのしっぽをお尻に敷いちゃったし、最近、受難続きですなぁ。くろっぴは、飼い主のおっちょこちょいに慣らされて、きっと、用心深い猫になる、でしょう。
2002年7月26日 18:45
ちゃぽ、事故にあう。
木曜の夕方、ブロック塀の上で長く伸びて眠っていたちゃぽをなでながら、「また明日ね。」って声をかけたのに、翌日から、姿が見えなかった。土曜の午後になって、さすがに少し心配になった。どこぞで、ちゃっかりご飯をごちそうになっているのなら良いんだけどね、って、同僚と話していた。
月曜、土曜に休んでいたクラスの子が、口を揃えて、ちゃぽが、先週末だったかの朝のラジオ体操の時間に、耳から血を流しながら、息も荒く、よたよた体育館の方へ歩いていったのを見た、と言う。一瞬、最悪の事態が脳裏をよぎったが、すぐさま否定する。歩いていったのなら、たぶん、野良犬とかに見つからない場所に、身を潜めて、体力の回復を待っているのだろう。日頃の、彼の行動を考えれば、少しでも回復したら、きっと、ここに戻ってくる。
今朝、わたしより早く登校していた子供が、大きく手を振って、わたしの車を呼んだ。「センセ、タイヘン、ちゃぽが来てる!」すっ飛んで行ってみたら、居た!こびりついた血のあとも痛々しい、顔が曲がったちゃぽ。目には、瞬膜が半分のぞいていて、体調の悪さを物語っていた。
そのまま、あとのことを同僚に頼んで、動物病院へ車を飛ばした。数日前、車にはねられたらしい。左上あごが内側に折れ込んで、歯がなぎ倒されていた。口が閉じられず、よだれをだらだら。体中、痛みで転げ回ったらしい汚れが付着していて、汚くて臭かった。注射を二本打って、薬と流動食を出してもらって、連れ帰った。「生きていてくれて、ありがとう。」って、何度もつぶやきながら。
教室で、ずっと、午後まで眠っていたちゃぽは、夕方、やっと目を覚まして、水を飲んだ。朝よりも、確かに力強い背中だった。眠って、元気が出たのか、背伸びなどもした。ぐっすり眠っている間に、起こさないように注意しながら、蒸しタオルで体を拭いてやった事もあって、少しは、元の、きれいな毛並みが戻っている。注射器で流動食を流し込まれて、むせながら、三分の一くらいはこぼしたけれど、あらかたは呑み込んだみたいだ。少量でも、口に入れる事が出来れば、回復へと向かえるだろう。あごは、そのまま固定してしまうだろうが、なんとか、その状態に慣れてくれる事を祈るばかり。
家に帰って、甘えて膝に乗ったくろっぴをなでながら、「おまえは、外に出るんじゃないよ。」って、つぶやいている。食べられる(物理的に)事、って、本当に有り難い事なんだよなぁ・・・。
2002年7月30日 20:22
ちゃぽ、その後。
上あごが割れているちゃぽは、かろうじて水を舐める程度で、どんどんやせていく。3日は、休日だったが、流動食を注射器で飲ませるために、自主出勤、三回(朝、昼、夕方)。4日の日曜も、もちろん行く。どうやら、鼻骨にも「割れ」が入っているらしく、鼻がまったく利かない。鶏肉を煮込んだスープも持参したが、口をつけてくれなかった。(いや、マズイとかで無く!本当だ、ってば)
もし、このままの状態が続けば、覚悟しなければならないのか、と思うと、希望を捨てたわけでは無いけれど、やりきれない気持ちになる。
人間だったら、即刻入院して、手術、療養、ってことになっているんだろうに、・・・でも、息が「ぜいぜい」言ってるほかは、見た目が「コワイ」のと、臭いのをのぞけば、動きも良くなったし、机に飛び乗ったり、ソファの上で丸くなったり、一応は元気そう。目の瞬膜も、左側にだけ、少し見えているくらいまで、回復はしている。
希望を持とう。わたしが先に投げ出してはいけない。ちゃぽは生きる気しか無いのだから。
このページを見て下さった方、どうぞ、わたしと一緒に、ちゃぽの回復を、祈ってやって下さいませ。たくさんの「想い」が、力になりそうな、今は、そんな気分で居ます(涙)。
2002年8月4日 0:02
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