夏便り
別荘の側にある、沼の蓮は、朝、
「ぽんっ!」という音をたてて開くの。
その音を聞きたいばっかりに、当時
小学生だったわたしは、ラジオ体操を
さぼって、ずっと、池の側に居たのよ。
かき氷、って、イチゴミルクが最高。
でも、食べているうちに、だんだん、
きーーん、って、眉間が痛くなってくる。
遊びに行こうとすると、必ず言われた。
「帽子をかぶって行きなさいっ!」
あの麦わら帽子は、いったい、どこに
行っちゃったんだろう?
お気に入りの、赤いリボンは、すっかり
色あせてしまったっけが。
海は、遠かった。北国では、夏でも、海の水は
温まらなかった。太平洋を渡ってくる風は激しく冷たく、
それでも、海が好きだった。
夕焼け雲が。「また明日。」って言っているから
明日は あなたに 逢えるよね?
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人は、海から生まれて、海へ還る
救助浮き輪
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